Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
怪人昇天
その時でした、警官があの歯車の音を思いだしたのは。
「どうもあいつが怪しい。追っかけて見よう。ちょっと待ってくれたまえ。」
警官は、あわただしく交番の中へかけこんで、奥に休んでいた同僚に、なにかふた言三言ことばをかけたかと思うと、すぐとびだして来ました。
「サア、きみたちもいっしょに来たまえ。」
三人は、白い息をはいて、寝しずまった大通りに靴音をこだまさせて、いっさんに走りだしました。アスファルトの地面には、まっ黒な三つの影が、奇妙なおどりをおどりながら、三人につきしたがっています。
怪人昇天
怪人物は、三人の高い靴音にもいっこう気づかぬようすで、機械のようにガックリガックリ歩いています。
こちらはみるみる追いついて、へだたりは五十メートルほどになりました。怪物の両手にチカチカ光っているものが、よく見えます。
「アッ、あれです。あれは時計です。あいつがどろぼうにちがいありません。」
店員のひとりが、目ざとくそれをたしかめて、さけびました。
三人はいっそう足を早めて走ります。怪人物はまだ気づきません。正面をむいたまま、ふりむこうともしないのです。もうあいてとの距離は二十メートルほどになりました。