Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
青銅魔人の最期
五階の上には屋上しかありません。つまり屋根へ出るはしごなのです。
屋根つづきの建物なんて、一つもないのですから、屋上へ出たところで、逃げみちがあるわけではありません。いったい、どうしようというのでしょう。
明智や中村警部は、二十面相のあとを追って、鉄ばしごをのぼりました。しかし、その時には、はしごの頂上にある、大きなふたのような戸がおろされてしまって、ふたりや三人の力で、下からおしても、びくともしないのです。
そうこうしているうちに、建物の外から、ワーッという声がきこえて来ました。何かしら、ひじょうなことがおこったらしいのです。
青銅魔人の最期
屋上に逃げだした二十面相は、忘れないで持って来た、例の袋のようなカバンから、黒い絹紐のたばをとりだしました。いつか煙突さわぎの時に使ったのと同じような、一尺ごとにむすび玉のある、じょうぶな長いひもばしごです。
かれはそれをつかんで、屋上のてすりから、はるかの地上を見おろしました。五階の屋上ですから、二十メートルに近い高さです。目の下には川岸へ出る道があって、そこに、数名の警官がならび、そのそばに、きたない浮浪児のような子供が十数人、ウジャウジャとかたまっています。