Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
名探偵の奇計
どんな姿をして、どこにかくれているかわからないのだ。きみがへんなまねをすれば、すぐにわかってしまうんだ。用心するがいい。ハハハ……、それじゃあ今夜の十二時に、きっとまっているぜ。」
老人はピストルをかかえたまま、ジリジリと、あとじさりをして、やがて、木のかげのやみの中へ、姿を消してしまいました。姿は消えても、その遠くのやみの中から、あのぶきみな笑い声が、だんだんかすかになりながら、いつまでもつづいているのでした。
小泉氏はしばらくのあいだ、何を考える力もなく、ぼうぜんと立ちつくしていましたが、やがて、ハッとわれにかえると、いまいましそうにつぶやきました。「おお、そうだ、わしは今の今まで二十面相と話をしていたのだ。今の老人こそ、二十面相の変装姿だったにちがいない。」
名探偵の奇計
それから二、三十分ののち、小泉信太郎氏は、自邸の書斎の大机の前に腰をかけて、卓上電話の受話器をにぎっていました。
「もしもし、明智探偵事務所ですか、わたしは渋谷の小泉ですが、明智さんはご在宅ですか。」
小泉氏と明智探偵とは、同じ社交倶楽部の会員だったものですから、懇意というほどではなくても、二、三度話しあったこともあるあいだがらでした。