Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
奇々怪々
奇々怪々
だれよりも先に、蔵の網戸に飛びついていったのは、明智探偵でした。そして網戸に両手をかけてひらこうとした時です。
パチャンという、はげしい音がしたかと思うと、蔵の中がまっ暗になってしまいました。魔人が電球をたたきわったらしいのです。
廊下には電灯がついていますが、奥深い蔵の中まで光がとどかず、魔人と手塚さんとが、何をしているのか、少しも見えません。
明智探偵はポケットから、用意の懐中電灯を取りだし、それをつけて、網戸をガラッと引きあけ、いきなり中へ飛びこんで行きました。中村係長もそのあとにつづきます。
しかし、懐中電灯の細い光では、思うように見ることができません。どこかのすみで、魔人と手塚さんとが、とっくみあっているような物音がしているのですが、なかなかその場所へ光があたらないのです。
そのうち、金庫の横のへんで、ドタリと人の倒れる音がしました。明智探偵がいそいでそこを照らしてみますと、倒れたのは手塚さんでした。懐中電灯の丸い光の中で、しかめっ面をして、起きあがろうとしています。
中村係長が手塚さんを助けおこしているあいだに、明智の懐中電灯は大金庫の正面を照らしました。