Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme

Aozora Bunko

妖術

そして、ぼくをこれからどうしようっていうんです。」

泰二君は腹だたしさに、かわいいほおをまっかにそめて、怪博士につめよりました。

妖術

「ハハハ……、なあに心配しないでもいいよ。きみをとって食おうというのではない。ただな、きみにちょっとおもしろいものを見せてあげようと思うのさ。」博士は、大きなロイドめがねの中から、泰二君の上気した顔を、じっと見つめながら、みょうなことをいいました。

「おもしろいものですって?」

「ウン、そうだよ。」

「そんなもの見たくありません、ぼく、帰ります。」

「ハハハ……、帰るといっても、わしがゆるさんよ。」

「でも、帰るんです。」泰二君は、決心の色をうかべて、強くいいはなちました。

「ハハハ……、帰れるものなら帰ってごらん。そら、これでもきみは帰るというのかね。」博士はいいながら、ソッと机の下がわにしかけてあるボタンをおしました。すると、どうでしょう。泰二君の立っていた床板が、とつぜん、ガタンと落ちこんで、まっくらな四角な穴があき、アッと思うまに、泰二君のからだは吸いこまれるように、その中へ消えうせてしまいました。

おとし穴です。博士はさいぜんから、泰二君が、そのおとし穴の上に立つのを、待ちかまえていたのでした。