Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
それに、とくべつのしばり方がしてあるので、犯人が、なわをぬけることなど思いもよりません。いや、げんに犯人の腕はちゃんとしばられたまま、なわの先についているではありませんか。いったいこれはどうしたというのでしょう。犯人の上着だけが、後ろ手にしばられた形で、そこにとりのこされているのです。
犯人はわれとわが腕をきりおとして逃げさったのでしょうか。まさか、そんなばかばかしいことができるはずはありません。でも刑事たちは、犯人の両腕が、肩のところからスッポリぬけてしまったような気がしたのです。その腕が手もとに残っているのが、何よりのしょうこではありませんか。
またしても魔術です。まるでお化けにでもあったような、うすきみの悪い感じです。
しかし、いくらふしぎだからといって、逃げだす犯人を追わぬわけにはいきません。三人の刑事たちはたおれた同僚をあとに残して、いきなりかけだしました。
とりのこされた刑事は、まだしりもちをついたまま、きみ悪そうになわを引きよせて、その腕を手にとり、門灯の光にかざしてみました。
たしかに人間の手です。指の形もちゃんとそろっていますし、色といい、弾力といい、さいぜん刑事がなわをかけたその手首にちがいありません。