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Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし、このつめたさはどうでしょう。たとえ、切りおとした腕にもせよ、たった二秒か三秒のあいだに、こんなにひえきってしまうはずがありません。

刑事は、その腕の切り口に、もしや血が流れてはいやしないかと、こわごわ洋服の肩へ手を入れてみましたが、そのようすもありません。ただツルツルした丸いものが、指にふれるばかりです。

「おや、へんだぞ。」刑事はふとあることに気づいて、急いで立ちあがると、しばられたままの両の手首を、近々と門灯にさしつけ、目をこらしてながめました。

すると、どうでしょう。おどろいたことには、それはたくみにこしらえたゴム製の腕だったのです。指の形から色合いから、ほんものそっくりにできている義手だったのです。

ああ、あいつはなんという手品使いでしょう。そでの中に義手をぬいつけた上着を着て、わざとそのにせの腕をしばらせ、ゆだんを見すまして、パッと上着をぬぎすて、義手だけを残して逃げさったのです。

あいつが電灯を消した意味も、これではっきりわかってきました。あいつは部屋の出入り口に刑事が見はっていることは、とっくに感づいていたのです。ですから、電灯を消したのは、部屋から逃げるためではなくて、この義手のついた魔法の上着を身につけるためだったのです。