Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
これが例の井戸のような大穴をこさないで入り口に出られる、秘密のぬけ道だったのです。
穴をはいだしたといっても、穴の外もやっぱり洞くつの中の迷路の一部です。二十面相は着物の土をはらって、懐中電灯を照らしながら、その細い道を、入り口のほうへと歩きだしました。
ところが、そうして五、六歩も進んだかと思いますと、何を見たのか、二十面相はギョッとしたように立ちどまり、懐中電灯を行く手のやみにさしむけました。おお、これはなんとしたことでしょう。夢ではないのでしょうか。そこにはひとりの人物が、じっとこちらをにらみつけて、腕組みをしてつっ立っていたのです。読者諸君。それがだれだったと思います。意外も意外、その異様な人物こそわれらの名探偵明智小五郎だったのです。
二十面相はあっけにとられて、しばらくあいた口がふさがらず、まるであほうのような顔をして立ちすくんでいました。まったく不可能なことがおこなわれたのです。二十面相はつい今しがた、明智探偵をあの広い洞くつに置きざりにしてきたばかりではありませんか。あの洞くつからここへ来るのには、橋のない大穴の上を、鳥のようにとびこすか、今の秘密の通路を通るほかないのですが、そのどちらも人間わざではできないことです。