Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
大穴は翼でもはえていないかぎり、どんな幅とびの選手だってとびこせないほど広いのですし、いっぽうの秘密の通路のコンクリートのとびらのひらき方は、二十面相のほかにはだれも知らないことです。だいいち、通路の入り口がどこにあるかさえ、ほかの人にはわからないはずです。
ではいったい明智探偵は、どこをどうして、ここへ先まわりしていたのでしょう。まるで魔法使いではありませんか。二十面相は考えているうちに、心の底からこわくなってきました。目の前にニコニコしてつっ立っている名探偵の姿が、何か幽霊ででもあるように、おそろしく思われてきました。
ごらんなさい。二十面相の懐中電灯を持つ手が、ぶるぶるふるえているではありませんか。それにつれて、明智探偵を照らす、まるい光が動くものですから、探偵の姿まで、いかにも幽霊のように、ふわふわとゆれて見えるのです。
「き、きさま、あ、あ、明智だな。」二十面相は虚勢をはって、大きな声でどなりつけました。しかし、おびえきっているしょうこには、その声がひどくふるえているのです。
「ハハハ……、ぼくは明智だよ。どうかしたのかね。きみはひどくおどろいているようだね。