Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
まさかゼンマイの力でこんな大きなものが動くはずはありません。電気の力にしても、これだけの人形を動かす蓄電池をしこむなどということはとても考えられません。なにか今までだれも知らなかったような発明をした者があるのでしょうか。では、その発明者はいったい何者でしょう。中村係長は魔人の死がいのそばによって、靴の先で肩のへんを動かして見ました。えたいの知れぬ魔物のことですから、こんなになっても、まだ生きているのではないかと、ためして見たのです。しかし機械人間はグッタリとなったまま、動きだすようすもありません。たしかに死んでしまったのです。
「なんだ、青銅の魔人って、こんなものだったのか。」
ちらばっている歯車を見ると、なんだかばかにされたような気がしました。
しかし、この機械があのような悪事をはたらき、そのうえたびたび煙のように消えうせたことを思いだすと、やっぱり気味がわるいのです。なんともいえない、ふしぎな感じがするのです。
人々は奇妙な死がいのまわりに立ちすくんだままだまりこんでいました。あまりのふしぎさに、何を考えていいのだか、何をいっていいのだか、けんとうもつかないのです。