Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
期日などを、詳細に記した書類が、ちょうど今、おとうさまの手もとに来ていて、その金庫のような書類入れの中にたいせつに保管されているのです。
おとうさまは、関西へ旅行なさるときにも、あれは会社だけの秘密ではなくて、国の秘密なのだからじゅうぶん注意するようにと、くれぐれもいいのこして出発されたほどです。
でも、たとえ泥棒がはいっても、その鋼鉄箱をひらくかぎは、大机の足の秘密のかくし場所にしまってあるのですから、まさかそれを見つけられることはあるまいと、おかあさまも気をゆるしていられたのでした。
ところが、泥棒は外からではなくて、家の中にいたのです。しかも、おとうさまとおかあさまのいちばん愛していられる泰二君なのですから、机の足の秘密も、むろん聞き知っていますし、鋼鉄箱をあけるのは、なんのぞうさもないのです。
それにしても、泰二君は気でもくるったのでしょうか。まるで泥棒のように、真夜中にソッと起きだして、書斎にしのびこみ、おとうさまのたいせつな書類箱をひらくなんて、まったく考えもおよばないおそろしいしわざではありませんか。これにはきっと、何か深いわけがあるのです。