Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme

Aozora Bunko

「おじさん、ここ、なんだかあき家みたいだね。」

「そうだね。ほんとうにあき家かもしれない。見たまえ表札も何も出ていないじゃないか。ひょっとしたら相川の坊ちゃんは、このあき家の中へおしこめられたんじゃあるまいか。」

運転手は、しさいらしく小首をかしげながら、門の中へふみこんで、しきりとそのへんを見まわしていましたが、

「きみたち、ひとつ中へはいってみようじゃないか。やっぱりここはあき家らしいぜ、どの窓もみんなしめきったままで、人の影もさしてやしない。ね、はいってみようよ。」と、もう先に立って、ドンドン入り口のほうへ近づいていくのです。三人はいわれるままに、胸をおどらせながら、そのあとにしたがいました。

玄関をはいって、声をかけてみても、だれも答えるものはありません。

「いよいよあき家だ。かまわないから、中へはいってみよう。」運転手は、まるで自分の家へでも来たように、なんのためらうようすもなく、靴ばきのまま上にあがって、うす暗い廊下を、グングン奥へはいっていきます。

少年たちは、なんだか少しきみが悪くなってきましたけれど、この中に泰二君が監禁されているかもしれないと思うと、逃げだす気にはなれません。