Japanische Klassiker mit Furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme
病気が快くなったとも思えなかったが、いくらか肉づきもよくなっていたし、色沢も出て元気づいていた。叔父は自分では肺尖加答児だと称していた。
狭い田舎の町では、お庄は姿が人の目に立って、長くもいられなかった。磯野とも一度鰻屋で二人一緒に飯を食ったきりで、三日目の午後には、もう利根川の危い舟橋を渡って、独りで熊谷から汽車に乗った。
停車場で買った五加棒などを土産に持って、お庄はその夕方に家へ帰った。
帰って来たことが知れると、湯島の伯母がすぐにやって来た。
「お前まあ何てことをするだえ。」と、伯母は前から感づいていたお庄の不乱次を言い立てた。
「田舎へでも知れて見ない。それこそ親類のいい顔汚しだぞえ。」
叔父は傍に黙っていた。
「お安さあも、年中傍についていて、何をしているだい。」伯母は母親にも当り散らした。
叔父と伯母とのあいだに、お庄を片着けるような家の詮索が始まった。伯母はその男との関係があまり縺れて来ないうちに早くお庄の体を始末をしなければならぬことを主張した。
「やっぱり田舎がいいらと思うが――。」
六十一
お庄を田舎へ片着けるという話が、本家の従兄の出て来た時伯母の口からまた言い出された。