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Japanische Klassiker mit Furigana

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あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「けれど、あの女もよくないよ。彼奴さえ世帯持ちがよくて、気立ての面白い女なら、己だってそう莫迦な真似はしたくないのさ。実際あれじゃ困る。」

「でもあなたのためには、随分尽したという話だわ。」

「尽したといったところで、質屋の使いでもさしたくらいのもので、そう厄介かけてるというわけじゃないもの、己も今では相当な待遇をして来たつもりだ。」

留守のまに、細君が知合いの家で、よく花を引いて歩いたり、酒を飲んだり、買食いをしたりすることなどを、浅井はお増にこぼした。それに病気が起ると、夜中でも起きて介抱してやらなければならなかった。それだけでも浅井の妻を嫌う理由は、充分であった。同棲している細君の母親も、浅井のためには、親切な老人ではなかった。部屋のなかが、始終引っ散らかっていたり、食べ物などの注意が、少しも行き届かなかったりした。

お増には、浅井も気の毒であったが、細君も可哀そうであった。細君と別れさすのが薄情なような気がしたり、意気地がないように思えたりした。

お増は長く床のなかにもいられなかった。そしてひとしきりうつらうつらと睡りに陥ちかかったかと思うと、じきに目がさめた。