Japanische Klassiker mit Furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme
」
婆さんのそういって帰って行った語にお増ははげしい侮辱を感じた。
「どうして、喰えない婆さんですよ。母子してお鳥目取りにかかっているんでさ。」
お増はくやしそうに後で浅井に突っかかったが、浅井は、にやにや笑っていた。
帰りのおそい浅井を待っているお増の耳に、美しい情婦の笑い声が聞えたり、猥らな目つきをした、白い顔が浮んだりした。
お増は寒い風にふかれながら、婆さんに教えられた、その店の居周りを、いつまでもうろうろとしていた。そして時々向う側にまわって、遠くからその方を透して見たが、硝子障子をはめた店のなかは、はっきり見えなかった。
やがてそこらの店がしまって、ひっそりした暗い町の夜が、痛ましいほど更けて来た。お増はやっぱりそこを離れることができなかった。
五十八
その翌日、お増は半日外で遊び暮すつもりで、静子をつれて、お芳の店などを訪ねて見たが、いろいろ引っかかりのある気が滅入って、話がいつものようにはずまなかった。
「今度という今度は、どんなことしたって駄目なの。」
お増はいつもの茶の間で、お芳夫婦に話した。
「私が理窟を言えば、お前に理窟を言われるような、だらしのないことはしておかないって言うし、それじゃ田舎へ帰りますとそういえば、お前の方で勝手に出て行くんだから、お金なんざ一文もやらないって言う