Japanische Klassiker mit Furigana
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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Lesen Sie 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.332 Zeichen · 426 Bildschirme
尼「其処に盥もありますから、小さい方を持って往って足を洗ってお出でなさい」
新「へえ」
と是れから足を洗い、
新「誠にお蔭様で有難うございます」
と上りましたが、新吉もお賤もあつかましいから、囲炉裡の側へ参り、
新「お蔭様で助かりました」
賤「誠にどうもとんだ御厄介さまでございました」
尼「おや/\御夫婦連で旅をなさいますの、藤心村まで出るとお茶漬屋ぐらいはありますが、此の辺には宿屋がございませんから定めてお困りでしょう、遠慮なしにもっと囲炉裡の側へお寄んなさい」
新吉は何程か金子を紙に包んで尼の前へ差出し、
新「是は誠に少し許りでございますが、お蔭で助かりましたから、お茶代ではありませんが、どうかこれで観音様へお経でもお上げなすって下さいまし」
尼「いえ/\それは決して戴きません、先刻貴方は本堂へお賽銭をお上げなすったから、それでもう沢山でございます、御参詣の方は皆お馴染になって、他村のお方が来ても上り込んで、私の様な婆でも久しく話をして入らっしゃいますのですから御心配なく寛りとお休みなすって入らっしゃいまし」
と云われ、新吉はお賤の顔を見ながら小声にて、