Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんけいかさねがふち

真景累ヶ淵

三遊亭 円朝

Lesen Sie 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.332 Zeichen · 426 Bildschirme

Aozora Bunko

二

と云って出ますると、所謂虫が知らせると云うのか、宗悦の後影を見送ります。宗悦は前鼻緒のゆるんだ下駄を穿いてガラ/\出て参りまして、牛込の懇意の家へ一二軒寄って、すこし遅くはなりましたが、小日向服部坂上の深見新左衞門と申すお屋敷へ廻って参ります。この深見新左衞門というのは、小普請組で、奉公人も少ない、至って貧乏なお屋敷で、殿様は毎日御酒ばかりあがって居るから、畳などは縁がズタ/\になって居り、畳はたゞみばかりでたたは無いような訳でございます。

宗「お頼み申します/\」

新「おい誰か取次が有りますぜ、奥方、取次がありますよ」

奥「どうれ」

と云うので、奉公人が少ないから奥様が取次をなさる。

二

奥「おや、よくお出でだ、さア上んな、久しくお出でゞなかったねえ」

宗「ヘエこれは奥様お出向いで恐れ入ります」

奥「さアお上り、丁度殿様もお在宅で、今御酒をあがってる、さア通りな、燈光を出しても無駄だから手を取ろう、さア」

宗「これは恐入ります、何か足に引掛りましたから一寸」

奥「なにね畳がズタ/\になってるから足に引掛るのだよ……殿様宗悦が」

新「いや是は何うも珍らしい、よく来た、誠に久しく逢わなかったな、この寒いのによく尋ねてくれた」