Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんけいかさねがふち

真景累ヶ淵

三遊亭 円朝

Lesen Sie 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.332 Zeichen · 426 Bildschirme

Aozora Bunko

十二

其の中に土蔵の塗直しが始まり、質屋さんでは土蔵を大事にあそばすので、土蔵の塗直しには冬が一番持がいゝと云うので、職人が這入ってどし/\日の暮れるまで仕事をして、早出居残りと云うのでございます。職人方が帰り際には台所で夕飯時には主人が飯を喫べさせ、寒い時分の事だから葱鮪などは上等で、或は油揚に昆布などを入れたのがお商人衆の惣菜でございます。よく気をつけてくれまするから、台所で職人がどん/\這入って御膳を食べ、香の物がないといって、襷を掛けて日の暮々にお園が物置へ香の物を出しにゆきました。此の奥に土蔵が有ってその土蔵の脇は物置があり、其の此方には職人が這入って居るから荒木田があり、其の脇には藁が切ってあり、藁などが散ばっている間をうねって物置へ往って、今香の物を出そうとすると、新五郎が追っかけて来たから、見ると少し顔色も変って何だか気違じみて居る。もっとも惚れると云うと、馬鹿気て見えるものでございますが、

新「お園どん/\」

園「アラ、びっくりした、新どん、何でございます」

十二

新「アノお園さん、私はね、此の間お前と枕を並べて一度でも寝れば、死んでも宜い、諦めますと云いました」