Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんけいかさねがふち

真景累ヶ淵

三遊亭 円朝

Lesen Sie 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.332 Zeichen · 426 Bildschirme

Aozora Bunko

四十二

三「私が余り小言を云ったのは悪うございました、ついお前の身の上を思うばっかりに愚痴が出て、病人に小言を云って、病に障る様な事をして、兄さんが思い切りが悪いのだから、皆定まる約束と思って、もう何にも云いますまい、小言を云ったのは悪かった、堪忍して」

與「誰エ小言云った、能くねえ事た、貴方正直だから悪い、此の大病人に小言を云うってえ、此の馬鹿野郎め」

三「何だ馬鹿野郎とは」

與「けれども小言を云ったって、旦那様もお前様の身を案じてねえ、新吉さんと手が切れて家へ帰れるようにしたいと思うから意見を云うので、悪く思わねえ様に、よう/\」

三「蚊帳を持って来たから釣りましょう、恐ろしく蚊に喰われた、釣手があるかえ」

累「釣手は売られないから掛って居ります」

三「そうか」

と漸く二人で蚊帳を釣って病人の枕元を広くして、

三「あのね、今帰り掛けで持合せが少ないが、三両許りあるから是を小遣に置いて行きましょう、私も諦らめてもう何も云いません、若し小遣が無くなったら誰か頼んで取りによこしなよう、大事にしなよう、蚊帳を釣ったから、もういゝ、何も、もう其様な事を云うなえ、サ、行きましょう/\」