Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんけいかさねがふち

真景累ヶ淵

三遊亭 円朝

Lesen Sie 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.332 Zeichen · 426 Bildschirme

Aozora Bunko

ものじゃ、真言の阿字を考えたら宜かろう、此の寺に居て其の位な事を知らん筈は無いから諦めえ」

宗「ハイ、何うしても諦められません、永らく御厄介に成りまして誠に相済みません、敵討を致した上は出家に成りませんでも屹度御恩報じを致しますから、どうかお遣んなすって下さいまし、強って遣って下さいませんければお寺を逃出し黙って羽生村へ帰ります」

道「いや/\そんならば無理に止めやせん、皆因縁じゃからそれも宜かろう、やるが宜かろうが、確かりした助太刀を頼むが宜い、先方は立派な剣術遣い、殊に同類も有ろうから」

宗「はい親父の時に奉公をしたもので、今江戸で花車という強いお相撲さんが有りますから。其の人を頼みます積りで」

道「若し其の花車が死んでいたら何うする、人間は老少不定じゃから、昨日死にましたといわれたら何うする、人間の命は果敢ないものじゃが、あゝ仕方がない、往くなら往けじゃが、首尾好く本懐を遂げて念が断れたらまた会いに来てくれ」

と実子のような心持で親切に申しまする。

宗「これがお別れとなるかも知れません、誠にお言葉を背きまして相済みません」