Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

そうもくちゅうぎょ

艸木虫魚

薄田 泣菫

Lesen Sie 艸木虫魚 (そうもくちゅうぎょ) von 薄田 泣菫 (すすきだきゅうきん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.254 Zeichen · 226 Bildschirme

Aozora Bunko

「お前、その剣でもって人間の首筋を刺すことが出来るかも知れんが、その代り、とても生きては帰れないんだぞ。」

「じゃ、どうすればいいんだ。復讐もしないで黙って待っていろというのか。」

蜜蜂は腹立たしくて溜らないように叫びました。頭の触角と羽とが小刻みにぶるぶると顫えました。

「復讐は簡単だよ。これから人間の画かきどもが何を描こうとも、おれ達はわざと気づかないふりをして外っ方を向いているんだ。そうすれば、おれ達がいくらそそっかしいにしたって、以前のように騙かされようがないじゃないか。騙かされさえしなかったら、どんな高慢な画かきにしても、手前味噌の盛りようがないんだからな。」

「大きにそうかも知れんて。じゃ、そうと決めようじゃないか。」

「よかろう。忘れても人間に洩らすんじゃないよ。」

「これでやっと復讐が出来ようというもんだ。」

皆は吾を忘れて悦び合っていました。すると、だしぬけに程近い草のなかから、

「へっ、復讐かい。それが。おめでたく出来てるな。」

と冷笑する声が聞えました。

皆はびっくりして声のした方へ眼をやりました。日あたりのいい草の上で、今まで昼寝をしていたらしい一匹の黒猫が、起き上りざま背を円めて、大きな欠伸をするのが眼につきました。