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Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆきぐにのはる

雪国の春

柳田 国男

Lesen Sie 雪国の春 (ゆきぐにのはる) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.000 Zeichen · 266 Bildschirme

Aozora Bunko

そうでなければあまりに無識なる臆説である。移民を渡り鳥か何ぞのごとく思っている。同情のない話である。

あるいはまた製糸と織物の工場だけはよろしい。労働者は多くは女だから、というような説もあった。女なればどうしてもとの村へ帰るのか。また何をしに帰ってくるというのであるか。十三、四、五から縫針の稽古もせず、幼ない者の泣く理由も経験せず、同じ年ごろの者とばかり笑って日を送り、田植、稲刈はもちろんのこと、女房のする仕事は三分の一も知らぬ女を、普通の農家が何で嫁にほしがろう。多くはもどってこなかったのと同じような、身のかたづけをするにきまっている。もとにさかのぼれば必要があって、村から外の工場に雇われに出た者が、やめられて途方に暮れぬはずがない。町の長屋の女たちの内職を見てもわかることだ。軽々しく出たから軽々しく、原状回復ができると思うのは、まことに無責任な遊民増加策で、かつ工場主の我欲を弁護する者である。

おまけにいわゆる帰農は必ずしもめでたいものでない。自分は痛ましい実例を知っている。越前灰帽子峠の口の秋生などは、男は鉱山の出稼ぎが本業で、女ばかり多い寂しそうな村だ。