Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのぎゃくせつ
青春の逆説
織田 作之助
Lesen Sie 青春の逆説 (せいしゅんのぎゃくせつ) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.593 Zeichen · 325 Bildschirme
五
が、その破り方が余りに大胆過ぎたので、ひょっとしたらこれは塾長たる自分の落度になりはしないかと思い、報告は後日に延ばすことにした。いずれ機会はいくらでもあろう。あの男のことだ! その豹一はもう前後不覚になってぐっすり眠っていた。
五
やがて五月一日の記念祭の当日になった。熊野神社から百万遍迄の舗道には到るところにポスターが貼られていた。校庭に面した教室の板塀にもクラスの名と仮装行列の題を書いたポスターがそれぞれにあった。どのポスターにも桜の中に三の字のはいった学校のマークが描かれてあった。午前十時半に式と記念講演がすむと、直ぐ仮装行列がはじまった。楽隊が雇われていた。各クラス毎で経営している模擬店がずらりと並んでいた。模擬店をクラスが経営することに就ては学校当局は最初反対していた。が、自治委員の言い分がやっと通ったのである。日頃無能だと言われている自治委員も案外なところでその役割を発揮した。
豹一は寄宿舎のデコレーションを一度軽蔑して置くのもわるくないと思った。素直に見に行くと言えないのが彼の厄介な精神なのである。入口には破れ靴やボロ布や雑巾が頭と擦れる位の高さにぶら下げてあり、その一つの赤い布には「浜口雄幸氏三高時代愛用の褌」