Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
第五十六 玄米の粥
故に非常に貴し。
○前文シブレの外にロース肉の中心にある円き長き部分、原名にてスタンデンドビーフと称する処甚だ美味なり。これらは特別に牛肉屋へ注文せざれば獲難し。
○スープの原料は牛の脛の肉を良とす。
第五十六 玄米の粥
ビフステーキの御馳走済みければ代って出ずる魚の料理、皿と盛方は西洋風なれども味は一種特別の趣あり。小山の妻君お登和嬢へ尋ぬるに「それは鰤の梅餡で、鰤の身を上等にすれば蒸すのですが湯煮ても構いません。それは梅干の餡をかけたのです。梅干の餡は梅干の酸味をよく煮出してその汁へ少しお酒を加えて葛を溶き込んでドロドロにしたのです。梅餡は何にかけても美味うございます」との答。この一皿忽ちにして客に平らげられ今度は見馴れぬ御馳走を深き皿に盛り来る。主人の中川またしても自慢顔「諸君、今度こそ誰もまだ試みた事のない珍料理で僕の新発明だ。玄米のマッシ、即ち玄米のお粥というようなものだ」小山が先ず一匙を試み「なるほど、玄米は非常に滋養分が多いそうで僕も試みたいと思ったけれども料理の方法が分らん。これはどうしたのだね」主人「それは粉屋へ頼んで先ず玄米を細く碾かせて、それから料理する前に炮烙でよく炒って湯の中へ適宜に入れて塩と砂糖を加えて三十分ばかり掻き廻しながら煮ると粉末が膨れてドロドロになる。