Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
第四十一 田毎豆腐
第四十一 田毎豆腐
昼餐の支度はなかなかに手間が取れたり。ちょいとしたる御馳走ながら客が料理に委しき中川とて妻君も如何ばかり心を労しけん。ややありて持出し来れる膳の上には品数多く列べられたり。主人の小山先ず椀の蓋を取りてお毒見にとその味を試み「ウム、これは美味く出来た。中川君、この田毎豆腐を遣ってみ給え」中川も箸を執りて椀の中を覗き「田毎豆腐とは始めて聞いたが、オヤオヤ豆腐の中に玉子が入れてあるね。田毎の月という訳か。味も大層結構だ、どういう風に拵えるのだ」主人「先ず餡掛豆腐の変体さね。四角に切た豆腐の真中を匙の先でくり抜いてその中へ玉子の黄身のザット湯煮たのを落してそれをそうっと沸湯で湯煮て別に葛の餡を拵えて掛けるのだが今日のは豆腐も柔に煮えているし餡の味も佳い。お徳や、今日のは別製かえ」妻君「ハイ別製でございます。やっぱりお登和さんの御伝授で餡掛豆腐の製法を先日教わりましたからその法を用いて今日はお豆腐を湯煮る時お湯の中へ葛を溶いて入れましたからそれでお豆腐が柔いのです。餡の拵らえ方もお登和さん直伝です」主人「道理で美味いと思った。この半熟玉子を遣ってみよう、なるほどこれは格別だ。