Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
第三十二 料理の原則
かつ他の貝類に比して消化良き故最も賞用せらるる。
第三十二 料理の原則
家庭の経済は原料の廉き品物を蒐めて味佳き料理を作るにあり。客の小山一々感心し「このビフテキの側にあるキントンのようなものは大層美味いが何だね」主人「それはジャガ薯のマッシといってよく湯煮たジャガ薯を裏漉しにして牛乳を加えて塩と砂糖で味をつけたのだ。ビフテキには是非ジャガ薯を添えなければならん。ビフテキは中が生焼で截ると血が出る位だから牛肉中に潜伏する真田虫の原虫がよく死なん。そこでジャガ薯を一所に食べるとその虫が死ぬという事だ」客「そういう訳で薯を添えるのか。僕は野菜ならば何でもいいと思ったがジャガ薯に限るね」主人「牛肉の血を絞って肉漿にする時にも必ずジャガ薯を食べるのはその訳だ。君今度の御馳走は長崎有名の角煮だからよく味ってくれ給え」客「色々御馳走が出来るね」主人「品数は多いがその代り分量が少いよ。いくらでも食べられるだろう。西洋人の家で御馳走になってみ給え、品数が多くって分量の少いことお雛様のお膳の如し。それにビフテキでもシチュウでも肉が少くって野菜が多い。日本の西洋料理屋ではお客が日本風の暴食連だから肉の分量が少いと小言を言う。