Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

大きい頭を沢山お入れなさるほどスープの味が良くなります」とこの説明に小山再び難んずる色あり「ですがお登和さん、僕の家では小勢だから大きな鯛を一枚買っても身の始末に困ります。それに直段も高いし滅多には出来ないお料理ですね」お登和「一々鯛をお買いなすってその頭をスープになすってはお高いものになりますけれども、其処には才覚という事がありまして、私が大阪におりました時分はいつでも鮨屋へ鯛の頭を買いに行きました。鮨屋では鯛の身だけ使って頭と骨は不用ですから極く安く売ってくれます。どんなお魚を買うよりも安くってただ貰うような気がします。その外に料理屋でも鯛の頭と骨を無駄にする処があります。ですから東京でも鮨屋へ頼んで鯛の頭を安く売ってもらいました。何でもそういう風に色々な才覚を致しますと美味しい御馳走も安上りに出来ます」と家庭の料理には才覚を要す。小山の妻君感心し「なるほど鮨屋へ頼めば安く買えましょう。何でも才覚ですね、同じ料理でも急ぐ時には軽便法を用ゆることをちょいと才覚しなければなりません。先日教えて戴いた薩摩芋の梅干和なんぞも忙がしい時に裏漉だけ略してお芋と梅干を直ぐ摺鉢へ入れてよく擂交ぜましたらそれでも結構食べられました。