Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
婚礼の事は延ばせても君が家だけ早く持っておかんと中川君の両親が郷里から来た時下宿屋住居の人に嫁に遣るとも言いにくし。君だってどうせ家を持たねばならんから適当の家があったのを幸い今日往って見て明日にも直ぐ引越しを済ませ給え。お登和さんはモー君の家の人になった気で先の人の荷物が出てしまったら直ぐに自分が掃除に行きますといっている。勝手道具も中川君の家から不用な品を持って行くし、持って行かれないものは双方共通にしてもいいとお登和さんが一生懸命に世話を焼いている。それにしても君一人では当分の内不便だろうから雇婆さんでも置かねばなるまい。僕の知った桂庵があるからその方へ頼んでおこうと僕が今寄って来た。君の方は別にむずかしい支度はあるまい。机と書笈と夜具と人力車へ載せて笠の破れた洋灯を君が手に持って書生の引越のように車の後から尾いて来ればそれで済むだろう。マアともかくも一遍往ってその家を見て来給え。今頃は定めてお登和さんが襷掛で手拭を頭髪へ被って家の中を掃除しているだろう。お登和さんは実に働きものだよ。君の幸福想い遣られる」と今度は事が先方より進歩する。大原いよいよ感じたる如く「実にありがたい。