Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

ナニ一応手紙を出すと。手紙を出すより自分たちの行く方が速い。一の関へ着いたら電報をかける。何でも構わないから明日行こう。明日の晩東京へ着いたら明後日にも直ぐ婚礼をさせて、それから己たちは大阪の博覧会見物に出掛ける。今になってどうのこうのと満に何も言わせる事があるか」と本家の主人は分家に対して無上権を有す。分家の伯母もその事に賛成なり「明日といっては急だけれどもぐずぐずしていられないからそうしましょう。ネー貴老、兄さんの言う通り今になってどうもこうもありはしない。お代を連れて行って婚礼させればそれで済むのでさあ。早くサッサと旅立の支度でもなさいよ」と頻りに伯父を急き立てる。伯父はいまだ思案にあまりて心進まず「だけども一応はよく満の心を聞いてみなくっては」伯母「貴老はよく満の心とお言いだけれども満の心よりもお代の心を察してお遣りなさい。満の方では今まで知らなかったかもしれないがお代の方では二、三年前から満のお嫁になる事を知っていて明けても暮れても満の噂ばかりしています。去年満が腸チブスとか何とかいう病気を煩ったと聞いた時お代は毎日向う畑の鎮守様にお百度を上げた位です。