Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
日本料理でも西洋料理でもあるいは支那料理でも品数の沢山出るのは何でしょう」と親たちに向って前代未聞の饗応をするつもり。お登和嬢も折角の頼み黙し難く「そうですねー、品数の沢山出るのは支那料理です。上等の御馳走は三十六碗といって三十六品のお料理が出ます。その上の大御馳走となれば六十四碗のお料理が出ます」大原もさすがに驚き「ヘイ、三十六碗だの六十四碗だのとそんなに沢山出ては如何に大食の僕でも少々閉口しますな。支那人はそれを尽く食べるのですか」お登和「食べるのです。その代り六十四碗の御馳走となれば一箸一匙といって一品を一箸かあるいは一匙より余計は食べないと極めてあります。それでも六十四碗を少しずつ食べたら、腹が張りましょう」大原「張りましょうとも。三十六碗でも随分沢山です。全体それは何と何が三十六碗になるのです」お登和「支那料理の本式は何でも四色ずつ出るので、先ず生の菓物が四色、即ち芭蕉の実に林檎に蜜柑に竜眼肉というようなもの、それから乾した菓物が四色、それから西瓜の種に南瓜の種松の実に杏仁といって杏の種とその四色を四瓜子と申します。その次に四冷菜といって家鴨だの豚だの冷えた料理が四色出ます。