Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
小山も頷き「それは大奮発だ。劈頭第一にお登和さんのお料理を御両親へ差上げるのは至極好かろう。後にお登和さんを説明する上において大に力ありだ。ちょうど幸いな事がある。僕の家でも今日料理研究のために十余品の御馳走を拵えているからこれを悉皆持って行ってその献立中に加えよう。第一が菓子だ。君一つこの珍菓を賞翫してくれ給え、今出来たてだ。ナニ頗る妙だと、妙に違いない。手製の珍物だもの。それはね先日僕のワイフがお登和さんに教わった薩摩芋料理の一層進化したものだ。即ち薩摩芋を湯煮て塩と砂糖で味をつけて裏漉にしたものが中身さ。衣は湯煮玉子の黄味と小豆の餡とをおよそ半分ずつ摺り交ぜて味をつけたのだ。誰の家でも出来る。形は円くでも長くでも手で丸めれば自由自在だ。芋の菓子というと下品に見えるが黄金芋とでも名を命ければ味も上品で上等の席へ持出せる」と頻に自慢をいう傍から妻君が小さき皿へ羊羹の如きものを載せて出し「大原さん、杏の羊羹を一つ召上って下さい」大原「ナニ杏の羊羹と。これは大層お綺麗ですな、見たばかりで美味そうです。一つ頂戴、ウム実に美味い。これはどうしたのです」