Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
大人になれば日本服でも衛生上の害は寡いけれども発育盛りの小児は是非とも洋服にしなければならん。しかるに今の世は阿父さんが洋服を着てシガーを吹かして西洋然としているのにその小児は天保時代の日本服へくるまって手も自由に働けず足も伸ばせない有様だ。阿父さんは西洋料理の進歩した食物を食べる癖に小児は天保度以来少しも改良せざる塩煎餅や餡ころ餅を食べる有様だ。こんな間違った事はない」大原「なるほどそうに違いない。僕も小供は最初から洋服にしよう。君の御親類に見本があるなら今度一つ借りてくれ給えな」小山「ウム借りて進げよう。しかしまだ生れないではないか、生まれないどころかまだ婚礼も済まないのに小供の衣服も手廻しが早過ぎるね」妻君も側にて笑い出し「オホホ、その位に手廻しをなさる方がよろしゅうございます。私が嫁に参る時母が古い浴衣を沢山くれましたから何にするのだと聞きましたら小供が出来た時おむつにすると申されました。嫁入道具におむつがあるのも早手廻しでしょう」大原「なるほどね、そんなものですかしらん、僕も今からおむつの用意をしておかなければなりませんね。時に小山君これで菓子は四色揃った。