Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
第二 酒の洪水
○食物が人の口に入れば、第一に歯の咀嚼を受け、唾液にて澱粉を糖分に変化せしめられ、胃に入りて胃筋の機械的作用と胃液の化学作用を受け、それより小腸に入りて腸液と膵液と胆汁の消化作用を受け、全く消化せしものは門脈を通じて肝臓に入り、ここにて消毒作用を受け、営養分となりて体中に吸収せらる。
○何人も折々は断食して胃腸を休息せしむべし。三度の食事時間が来りしとて腹の減らざるに強いて食物を摂取するは有害なり。
○屠蘇を紅き布に包むは害あり。白布かガーゼにすべし。
○雑煮を作る時は汁の中へ薄切の大根を加うべし。大根は化学作用にて餅を消化せしむ。
○何時にても餅を食したる後は大根かあるいは大根卸しを喫すべし。
第二 酒の洪水
人は気楽なもの、腹の中にてかかる恐慌を起すとも知らず、平生胃吉や腸蔵を虐使するに馴れけん。遠慮もなく会釈もなく上の方よりドシドシ食物を腹の中へ詰め込み来る。胃吉と腸蔵驚くまいことか「ソラ来たぞ何だか堅いものが。これは照ゴマメだ。石のようにコチコチしている。歯太郎さんが嚼まないと見えて魚の形がそっくりしている。こんなものをよこされては溜まらんね。オットどっこい、また来た。