Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
晩の副食物ですね」妻君「晩でもようございます。晩までには宅も旅から戻りましょうから」と良人の御馳走に供せんつもり。大原が横際より「僕もお登和さんも晩までいて御相伴を致しましょう」お登和は余計な事といわぬばかりに「それではともかくも拵えておきましょう、大原さん御免蒙ります」と逃げるように台所へ行く。妻君も客を残して立て行く。大原独り茫然として座敷にありしが半襟の失敗にて心安からず。この上はせめて料理の事の手伝いでもしてお登和嬢の機嫌を取らんと自分も立って台所へ行き「奥さん、僕もお手伝いを致しましょう、何か僕に相応した御用はありませんか」妻君「そうですね、ちょうどよい事があります。貴君はこの大根で章魚を丁寧にトントンと叩いて下さい」大原「ハハア章魚叩きですか、叩くとどうなります」妻君「大根でよく叩いてその大根を削いで章魚と一所に湯煮ると章魚が極く柔になりますとさ。お箸で楽にちぎれるそうです」と今覚えたる料理の伝授。お登和は間違いのなきように再び説明し「奥さん、今も申した通り決して最初に章魚を塩で揉んではいけません。章魚と鮑は人によるとよく塩で揉む事がありますけれども塩で身が締まってどうしても柔くなりません。