Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme
怪物ウラゴーゴル
それから見ると、この白幽霊は、人間の眼のように正面だけが見えるばかりではなく常に前後左右いずれの方向も見えるだろうと思われた。実は、これは後になって発見したことだったが、この白幽霊は、もう一つの眼を頭の真上にもっていた。それは上方を見るに都合のよいものであった。しかしこの時は、そんな思いがけないところに眼があろうとは思わなかったので見遁してしまった。
シュウシュウシュウシュウと、彼等はひとしきり激しく鳴き合っていたが、この鳴き声は何の意味だか分らない。そのうちに、一団の中から、一匹の白幽霊が大隅の前に進み出た。すると俄かに彼は、白幽霊の音なき声を了解したのだった。
“辻川博士は何処へ行ったのか?”
怪物ウラゴーゴル
辻川博士は何処へ行った?
ははアなるほど、それで分った。彼等は辻川博士の所在が知りたいばかりに、大隅を室内に連れこんだのであった。彼等は辻川博士を前から知っていたのに違いあるまい。
「……さあ辻川博士は何処へ行ったのでしょうか……知りませんネ」
“辻川博士は、なぜこの邸から居なくなったのか?”
「さあ、それもよく分りません。しかし……僕の知っているところでは、博士はロケットに乗って、天空に飛び出されたが、そのまま帰って来られないのです」