Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
小林団長のしんせきの子です。」
見ると、吉村少年は、少女のようなきれいな顔をしています。どうやら、おけしょうをしているようです。ひたいの上のほうは、おしろいがぬってないので、赤く見えます。かぶっていたかつらをぬいだのでしょう。
吉村少年は、ヨシ子ちゃんとよくにた顔だちなので、ヨシ子ちゃんに化けて、ヨシ子ちゃんのベッドに寝ていたのです。四十面相は、かえだまとは、夢にも知らず、吉村少年をさらってきたのでした。
読者諸君は、あのとき、灰色のシャツをきて、灰色の覆面をした、ひとりの少年を、中村警部が自分の自動車にのせて、帰っていったことを、おぼえているでしょう。あの灰色の少年が、じつはヨシ子ちゃんだったのです。ヨシ子ちゃんは、中村警部のうちへつれられていって、そこで、だいじにほごされているのです。
そのとき、洋服だんすの中の吉村少年は、足もとに、ぬぎすててあったヨシ子ちゃんの服と、それから、少女のかつらをひろって、四十面相のほうへつきだして見せました。
「それじゃあ、きみがかつらをかぶって、ヨシ子の服をきて、化けていたんだなッ。」
四十面相が、やっと、ことのしだいをさとって、くやしそうにいいました。