Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

そうして口々に先生の器量を讃める言葉を記してみるとこういうことになります。

「どうでげす、あの道庵さんは大したものじゃあございませんか、お前さんごらんなすったか、ああしていったん胸倉を取られたところを道庵さんが逆に取り返した、あすこが見物なんでげす、あれがその、柔術の方で逆指といって、左の指の甲の方からこうして掴んで、掌を上の方へこう向けて強くあげるんでげすな、そうするとそれ、指を取られた方は、騒げば騒ぐほどこっちがその拳を自分の方へ向けてこう曲げるものですから、指が折れてしまう。柔術取りの名人にああして指を取られてしまったが最後、もう動きがつくことじゃあございませんからな、それでさすがの茶袋も我を折って降参してしまいました」

「さよですかな、あの先生がそんな柔術取りの名人とは今まで知らなかった、酔っぱらってひっくり返ってばかりいるから腰抜けかと思ったら、やっぱりそれじゃあ、なんでござんすかな、道庵先生は柔術の方もちゃあんと心得ているのでございますかな」

「そこがそれ、能ある鷹は爪を隠すと言うんで、先生、ああしてしらばっくれて酔っぱらっているけれど、武芸十八般ことごとく胸へ畳み込んでいるところを俺はちゃんと見て取った、その上にお医者さんで脈処を心得ているから鬼に金棒でございますよ」