Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

米友もさすがに苦い顔をしていますが、子供のことだから笑っているよりほかはないのを、子供はいい気になって米友の背中へ乗っかかったり、膝を枕にしたりして、

「跛足だって槍は使えるんだよ。ほらこのあいだ両国へ来た印度人の黒ん坊をごらん、あの黒ん坊も跛足だろう、それでも槍を使わせると素敵だったぜ。金ちゃん、お前あの黒ん坊を見たかい」

「見なかったよ」

「話せねえな、印度で虎を退治して来た黒ん坊なんだよ、俺らはお父さんにつれて行ってもらったんだ、ずいぶん怖い槍の使い方をして見せたよ」

米友は、いよいよ苦い面をしていると、子供は頓着なしに、

「それがお前、途中でふいといなくなっちまったから、もう一ぺん見に行くつもりだったけれど詰らねえや。でもこのごろ、また朝鮮から象使いが来るんだとさ」

「どこへかかるんだい」

「前に印度人の槍使いが出たあの軽業の小屋さ、娘軽業というのがあったろう、あれが朝鮮まで行って帰って来たんだとさ、それで朝鮮から象使いをつれて来て、来月からあすこへかかるんだって。だから俺らはまたお父さんにつれて行ってもらうんだ」

「俺らもつれて行ってもらおうや」

子供たちのこんな話を米友が聞咎めました。