Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
いくら自分が粗忽で黒ん坊を失敗ったからと言って、せっかく聞きに行ったのだから、一通りの消息ぐらいは知らせてくれてもよかりそうなものを、ああして寄ってたかって冷かした上に、ガミガミと突き出してしまうことは、いくら稼業柄とは言いながら薄情なやつらだと、それで口惜しくてたまりませんでした。
「腹が立ってたまらねえ」
米友は歯噛みをして、両国広小路見世物小屋の方を睨めました。
「覚えてやがれ」
米友の面に殺気が浮びました。広小路の見世物小屋の方を睨んで、
「覚えてやがれ」
橋の真中から相生町の方へ歩き出すと、
「もし、兄さん」
と肩を叩いたものがあります。
「誰だ」
米友が振返って見ると七兵衛でありました。もとより米友は七兵衛を知らないが、七兵衛は米友に見覚えがあります。
「兄さん、お前さんはこれからどこへおいでなさるのだ」
「どこへ行ったっていいじゃねえか」
「さっきからここで見ていると、お前さんは何か心配がおありなさるようだ」
「大きにお世話だ」
米友は七兵衛の面を睨みました。
「私は通りかかりの者だが、どうやらお前さんの姿に見覚えがあるから、失礼なことだが暫らく立って見ていました、そうするとお前さんがしきりに何か言って腹を立っておいでなさるようだから、もしも変な気を起してざんぶりとおやりなさるのかと思って、こうして両手を出し