Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
けれども、ここで考え直してみれば、どうしても解せぬことであります。
「さてこの道中は、いろいろな珍らしいことに出会す。顧みて数えると、まず駒木野の関所であの女、次に小仏峠で足の早い奴、それから鶴川では槍をよく使う小兵の男、それから猿橋へ来て橋へ吊されたものが前の足の早い奴で、また片手の無い奴、それを捉まえてみるとその夜のうちに消えてなくなる」
「それらと考え合せると、昨夜の婦人の挙動、それから前のいろいろの珍事にいちいち糸が引いてあるようにも思われる、もしあの片手のない奴が、昨夜の婦人を浚って逃げたのではないかとも思われる、そうだとすれば婦人が一人で帰ったのがおかしいけれど、あの片手の無い奴はこのあたりの山に隠れているかも知れぬ」
猿橋の問屋で逃げられたがんりきのこと、もしやこの道中のいずれにかと、雑談に耽りながら左右に眼を配りつつ進んで行ったが、笹子峠の七曲りというのへ来た時分に、
「あれあれ、あの谷川で水を飲んでいる者があるぞ」
駒井能登守が谷底を望んでこう言いましたから、一同はみんな谷底をのぞいて見ました。
駒井能登守が水を飲んでいたものを見かけたのは、峠が下りになってから五六丁のところで、そこは俗に坊主沢といって橋の桟道がいくつもかかっていて、下には清流が滾々と流れているところです。