Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
「なるほど、見世物師なんというものは、あれで当るとなかなか儲かるものだから都合して上げてもいいが……」
「今晩、また相談に来ると言っていたよ、よくその時に聞いてみたらいいでしょう」
「向うの話ばかり聞いていても駄目、実地に行って様子を見て、それから抵当になりそうなものの目利をした上で……」
「そんなら行ってごらん」
「ほかにも廻るところがあるから、夕飯が済んだら出かけましょう。両国はなんと言いましたかね」
「何と言ったか、わたしもよく知らない、名札が置いてあったはずだから見て上げよう」
お絹は気のないように、これだけのことを言いぱなしにして、自分の居間へ帰ってしまいました。居間へ帰ってからお絹は、机に凭れてホッと息をついて、
「ほんとに厭になってしまう、あんな子供のくせに朝から晩までお金のこと、元金がいくらで利息がいくら、それよりほかに言うことはありゃしない。あっちから来るときは賢そうな子だから、見処がありそうに思って、つれて来てなにかと世話をしてやろうと来て見れば、殿様は甲州勤番、わたしもこれからどうして世渡りをしようかと戸惑いをしていたところへ、どうしてあの子が聞き出して来たか、金貸しをすると儲かると言い出して、その利息勘定などを、わたしの目の前へ持って来て見せるものだから、わたしも眼から鼻へ抜けるようなあの子