Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
「まあ、追い出されたの」
「追ん出されたんじゃない、追ん出たんだ」
「どうして追ん出たの」
「自分から出ちまったんだ、あんまり癪にさわるから出ちまったんだ、お前さんに拾ってもらった財布を家の中へ叩き込んで、それっきりで家を追ん出ちまったんだ。それだから、今の俺らは一文無しで宿なしよ。お前さんにはお礼をしなくちゃ済まねえのだが、そういうわけで、せっかくお金を拾ってもらったが、お礼をすることができねえんだ。けれどもね、黙っていちゃ悪いから、口だけで、お礼を言いに来たんだ。また俺らがどこか奉公口が見つかって、小遣でも出来たら改めてお礼に来るから、悪くなく思ってもらいてえ」
「まあ、お前さんはなかなか感心な人ね、その心持だけでたくさんよ。けれども、旦那の家をムカッ腹で飛び出すなんて、それはお前さんが若いからよ、思い直して、お詫びをしてお帰りよ」
「いやなことだ、いやなことだ」
「一国な人だねえ。そうして、これからどこへ行くつもりなの」
「どこへ行くといって当はないんだ」
「どうもお前さんは、口の利きっぷりやなにかがおかしな人だよ、心持に毒のなかりそうな人だよ。ほんとに行くところがなければ、わたしの家へおいでなさいな、親方に話して上げるから。