Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

「合点だ」

「おや、表がなんだか騒々しいな」

二人は言い合せたように耳を傾けて、

「半鐘が鳴るぜ」

「火事だ火事だと言ってるよ。姉さん、火事はどこだい」

「一蓮寺でございますよ」

「一蓮寺? おや、喧嘩だ喧嘩だと言ってるぜ」

「なるほど、喧嘩らしい、火事と喧嘩とお祭祀と一緒に来たんじゃあ事だ」

がんりきは片一方の手で脚絆をひねくる、それを七兵衛ははたから穿かせてやって、身軽な扮装が出来上りました。

二人が外へ首を出してみると、火の子はこの家の上を撩乱と飛んでいます。

それとはまた違ったところでその翌日、最初にあの騒ぎの口火を切った役割の市五郎が寝ているところへ見舞に来た金助、

「役割、どうでござんす、痛みますかね」

「うん」

「飛んだ御災難で」

「いまいましいやつらだ」

「役割を見損なって木戸を突くなんて、盲蛇物に怖じずとはこのことだ。その代り、さんざん、敵を取って、やつらを空裸にしてやりましたから、それで胸を晴らしておくんなさいまし。身から出た錆とは言いながら、あいつらこそ、小屋は焼かれる衣裳道具は台なし、路頭に迷うような騒ぎでてんてこ舞をしていやがる、ざまア見ろ」