Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠4

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 264.133 Zeichen · 524 Bildschirme

Aozora Bunko

「まことに刀の見様を御存じないのか」

「一向に存じませぬ」

「しからば、刀の見様を拙者が御伝授申し上げようか」

「後程にお伺い致しまする」

「後程?……それでは拙者が困る、御遠慮なくこの場で御覧下されい。よろしいか、長さは二尺四寸、ちと長過ぎる故、摺上物に致そうかと思ったけれど、これほどの名物に鑢を入れるのも勿体なき故、このまま拵えをつけた、この地鉄の細かに冴えた板目の波、肌の潤い」

「どうぞ御免あそばしませ、わたくしどもにはわかりませぬ」

「見事な大湾れ、錵が優れて匂いが深いこと、見ているうちになんとも言われぬ奥床しさ」

「わたくしは、もう怖くてなりませぬ」

「斬ると言ったら怖くもあろうけれど、見る分には怖いことはござらぬ」

「それに致しましても……」

「ただこうして区から板目の肌に現われた模様を見ていたところでは、その地鉄がなんとなく弱々しいけれど、よくよく見れば潤いがあって、どことなしに強いところがある」

「もう充分、拝見致しました」

「まだまだ。潤いがあって、どことなしに強いところがあって、その上に一段と高尚で、それからこの古雅な趣……よく見れば見るほど刃の中に模様がある」