Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
巨人の顔の下の入口に近づいていきますと、中からふたりの警官が、とびだしてきました。さいしょ四十面相を追っかけて、石をなげつけられた警官たちです。
「だめです。敵は橋を落としてしまいました。底も見えない深い谷にかかっている石の橋です。それを落としてしまったのです。われわれは奇面城の奥へはいることができません。」
とびだしてきた警官のひとりが、報告しました。
中村警部は、数名の警官をつれて、橋の落ちたところまで、はいってみました。いかにも、おそろしく深い谷です。はばは三メートルぐらいですが、のぞいてみると、下はまっ暗で、はるか底のほうから、ごうごうという水音が聞こえてきます。谷底には川がながれているのです。
中村警部は、しばらく考えていましたが、やがて、決心したようにうなずきました。
「よしッ、橋をかけるんだ。森の中のてごろの杉の木を二本きりたおして、枝をはらってここへ持ってくるんだ。長さはこの谷のはばの倍くらいあるほうがいい。六メートルぐらいの木をきってくるんだ。四十面相の部下のなかに、大きなまさかりをふりまわしていたやつがあったね。あのまさかりは、まだ森の中にほうりだしてあるはずだ。