Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

」

小林君が、ささやきました。

「うん、やっつけちゃおう。」

野田君が、元気よく、ささやきかえしました。

そこで、少年たちはたがいに手をつなぎあって、じりじりと、怪物の顔のほうへ進んでいきます。

すると宙に浮く首は、それとしったのか、だんだん、あとずさりをはじめたではありませんか。ふわふわと、むこうのほうへ遠ざかっていくのです。

あいてが逃げだしたとわかると、少年たちは、ますます元気がでてきました。

いっそう、足をはやめながら、光る首を追っていきます。

まっ暗な森の中、ゆくてに立ちふさがる大きな木の幹を、ぬうようにして進んでいくのです。

銀色の首は、少年たちをからかうように、ふわふわとただよいながら、森のおくへ、おくへとはいっていきましたが、やがて、ピタッと、宙にとまってしまいました。そして、まっ赤な目で、じっとこちらを、にらみつけているのです。少年たちも立ちどまりました。息づまるような、にらみあいです。

二十秒ほどたったとき、少年たちは、なにか、パッと光るものに、いすくめられて、くらくらっと、目がくらむような気がしました。

ああ、ごらんなさい。そこに、ひとりの銀色に光る人間が立っていたではありませんか。