Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

あんな化けものに、負けるもんか。」

「よしッ、やっつけよう。じいやさんは、あっちがわから、ぼくはこっちがわから、あいつを、はさみうちにするんだ。」

「うん、わかった。さあ、行くぞッ。」

そこで、ふたりは、銀色の首ののっている墓石の両がわから、とびかかっていきました。

ケラ、ケラ、ケラ、ケラ……。

怪物は、まだ笑っていました。まさか、つかまえにくるとは思わないので、つい、ゆだんをしていたのです。

そこへ、両がわから、ふたりが、ぶっつかってきたので、どうすることもできません。たちまち恐ろしいとっ組みあいがはじまりました。

怪物には、からだがあったのです。ぴったり身についた黒シャツをきて、黒い手袋、黒い靴下をはいていました。いくら怪物でも、ふたりの力には、かないません。いちどは、地面におさえつけられてしまったように見えました。

三つのからだが、とっ組みあったまま、墓石のあいだをころげまわりました。

そうしているうちに、べりべりと音がして、怪物の黒シャツの胸のところが、やぶれました。そして、その下からあらわれてきたのは、おお、銀色のからだ、怪物はからだまで銀色に光っていたのです。