Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
怪人のおくの手
」と、たのもしげに答えるのでした。
怪人のおくの手
それから、どれほどたったでしょう。ほんとうは、五分ぐらいだったかもしれません。しかし、少年たちは、まるで、一時間もたったような気がしました。
そのとき、やっと、手ごたえがあったのです。少年たちは、ほそびきが、ぴんとはりつめて、草をはねのける音をききました。
もう、声をたてることはできません。みんな、おたがいの手にさわって、しっかりしろと、はげましあいました。そして、草の中に寝そべったまま、ほそびきの上のほうを、じっと、見つめるのでした。
はりつめたほそびきが、びんびんと音をたててゆれました。アッ、すべってきます。まっ黒なやつが、二本のほそびきをつたって、サーカスの曲芸師のようにすべってきます。
少年たちは、草の中に、からだをおこして、いつでも、とびかかれるよういをしました。
どしんと、地ひびきをたてて、黒いやつが、しりもちをつきました。しかし、すぐに、サッと、とびおきて、ほそびきを、ほどこうとしています。
怪物は、ぴったりと身についた黒いズボンをはき、黒いたびをはき、顔も黒いきれでつつみ、肩には、黒いみじかいマントのようなものを、はおっていました。