Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
高さ十五センチの小さい仏像ですから、どこへでもかくせるのです。
ところが、小林君は残念なことに、怪人を刑事たちに引きわたすことで、心がいっぱいになっていて、そこまで考えるゆとりがないのでした。
七人の少年たちは、怪物の両手にしがみついて、ぐんぐん、ひっぱっていきました。原っぱをでて、やしきの横丁へまがりました。
そのときです。
じつに、おどろくべきことが、おこったのです。夜光人間は、最後のおくの手をだして、奇々怪々の魔術をつかったのです。
「ギャッ!」
という恐ろしい叫び声がひびきわたり、七人の少年たちは、かさなりあって、地面にたおれていました。
いったい、どうしたのでしょう。怪物に七人の少年をつきとばすような力が、のこっていたのでしょうか。
いや、そうではありません。少年たちは、怪物の手にしがみついたまま、いちども、はなさなかったのです。いまも、そのまま、しがみついているのです。
それなのに、どうして、たおれたのでしょうか。怪物がさきにたおれて、そのいきおいで、みんなをたおしたのでしょうか。
いや、そうでもありません。怪物はもう、そこにはいなかったのです。