Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

いうまでもなく、顔をかくすためだよ。マユミさん、この面の下に、どんな顔が、かくされていると思うかね?」

男は、かんでふくめるように、ゆるゆると説明しました。マユミさんは、お面にかくされている顔のことを思うと、からだがしびれたようになって、身動きすることもできません。

「ウフフフ……、よく見なさい。こうしてはがせば、面は取れてしまうのだよ。」

男は、すくっと立ちあがって、黒いとりうち帽を取りますと、ふさふさとした、黄色っぽい髪の毛があらわれました。それから、両手の指を、ひたいの上にかけて、やわらかいお面を、くるくるっと、はぎとってしまったのです。

すると、その下から、なんともいえない、いやな感じの黄色い顔が出てきました。

「あかるくては、よくわからない。電灯を消すよ。」

男はそういって、壁のところへとんでいって、スイッチをおしました。パッと電灯が消えて、部屋のなかはまっ暗闇になったのです。

暗闇のなかで、ボウッと、まるいものが宙に浮いています。青い銀色に光った、顔のようなものです。

大きな目が二つ、まっ赤な血の色にかがやき、グワッとひらいた口の中が、火のようにもえています。